本を買う愉しみと読む愉しみ

本のこと

まずはじめに 

旅行や出張で様々な場所に行ったときに,気になるお店は人によって様々だろう.飲み屋が気になる人もいれば,ラーメン店が好きな人,地域の人々が集まる市場やスーパーマーケットに行く人もいると思う.私の場合は圧倒的に本屋さんである.

 そして訪問した以上は何冊か本を買うことになる.そこで買う本の多くは◯◯文庫や◯◯新書なので,自宅の周辺で買えるものが多いので,単に荷物を増やしているだけなのだ.でも,能登半島の珠洲市に行ったときに立ち寄った「いろは書店」で三島由紀夫の本を何冊か買ったり,熊本に行ったときに「長崎次郎書店」で岩波ジュニア新書を5冊も買ったことはいつまでも鮮明に覚えている.京都の一乗寺にある恵文社では偶然,小林かいちの本を見つけて購入して従姉妹にプレゼントをした(画集なので結構高かった).東京に行くと時間があれば神保町に行き,東京堂書店で深緑のカバーを付けてもらってえらく重い荷物を増やすことになる.

 もちろん,海外に行っても本屋さんを探すことになる.表紙がとってもきれいだという理由で購入したりするので,全然読むことができない本を持って帰ることになる.

 こうして買った本を全て読んでいるのか?というと,そんなことは全然ない.本を買った時に大喜びをして近所の喫茶店に入って,購入したばかりの本を手にとってページをぱらぱらとめくって終わり,ということも少なくない.それでも,自分にとってはかなり愉しい出来事になる.

 我が家には,せっせと購入した本が山積みになっている.このうちの何割を読んでいるのかどうか?

 でも,本屋さんを訪れては,書架を見ながら自分のことを呼んでくれている本はないかと探して,その本に行き当たるだけで,自分にはとっても嬉しい体験になる.

この場合,本を読むことはちょっと余分な行為になってしまう.心の中ではいずれは読むことにしたいと思うことにしているが.

 現状では,本屋さんの存在はとっても難しい状況になっているようだ.本を本屋さんで購入する人が減っている,というのも,一つの理由だ.

 しかし,ここで述べた本を買う愉しみはオンラインではできないものである.

 私もオンラインで本を買うことはあるが,これは間違いなく「読むことが目的」である.

 

 本は本屋さんにリアルに行って,リアルに心ときめく本と出会い,購入をすることも大切な愉しみ方だと思っている.

全国の本屋さんの皆様,応援しています.そして,みんな,本屋さんで本を買いましょう.

写真:京都のアスタルテ書茶房(写真はお店の方に許諾をいただいて撮影しています)

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